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ホーム » 【お知らせ】青森県保健師助産師看護師実 習指導者講習会修了者の活動状況および講習会の振り返り調査結果を掲載しました

青森県保健師助産師看護師実習指導者講習会修了者の活動状況および講習会の振り返り調査

 講習会修了者の活動状況、実習指導の課題を調査することにより、今後の講習会の企画につなげ、看護協会としての支援を検討するため、平成25年度から平成29年度までの受講者157名と対象者の勤務する35施設の看護部門の長、対象者がいない養成所実習施設7施設の看護部門の長、施設長に対して協力依頼をし、76名の修了者と29施設の看護部門の長から回答をいただきました。

結果
  1. 講習会修了者(以下、対象Aとする)は、157人配布し76人回答(回答率48%)、対象Aの看護部門の長(以下、対象Bとする)は、42人配布し29人回答(回答率69%)。
  2. 対象Aの背景は、「年代」30~40歳代 84%、「資格」看護師 92%、「勤務年数」6~15年 67%、「現在、実習指導者として活動している」72%、「職位」師長・主任 47%、実習指導者(リーダー・実習指導者委員会委員含む) 49%、「勤務施設規模」300床以上 52%、299~200床 26%、199床以下 22%。
  3. 実習を受け入れている養成所等種別は、「看護系大学」 83%、「進学課程(准→看コース)」 45%、准看護師2年課程(全日制)」 34%、「看護師3年課程(全日制)」 24%、「高等学校専攻科5年課程」 24%、「看護師通信課程」 17%。
  4. 「実習指導案の作成」については、「作成している」 対象A 34% ・ 対象B 24%。
  5. 「実習指導案作成の現場での活用」については、「活用できる・非常に活用できる科目である」 対象A 42%。
  6. 「実習指導体制」については、「実習指導者同士の情報交換の場やフィードバックがある」「実習指導に関する委員会が設置され適正に機能している」「実習調整窓口が決まっている」が、対象A・Bいずれも50%以上、「実習指導に関する院内研修」「実習指導者の基準がある」「実習評価の基準がある」は対象A・Bいずれも30%以下、「実習指導のマニュアルがある」は対象A 52% ・ 対象B 38%。
  7. 実習指導者数における講習会修了者の割合について、指導者のすべてが講習会を修了している施設は、対象A 29% ・ 対象B 27%。
  8. 「実習に対する考えや行動の変化」については、対象A「自信」「教員との連携」「評価について」「学生に対する姿勢」「学生の気持ち」「学生の特性理解」「病棟スタッフとの連携」「指導方法」、対象B「責任と自信」「教員との連携」「学生の特性」「学生とのコミュニケーション」「伝統的な不備に気付く」「学生の擁護」「適切な助言」。
  9. 「講習会の参加者が減少している要因」については、「長期間職場を離れるため、勤務体制上参加が難しい」は対象A 90%・対象B 90%、「現場が忙しいので参加したい(させたい)ができない」が対象A 51% ・ 対象 B 65%、「自施設に修了者が数人いて、現場から参加の要望がない」対象A 12%・対象B 7%、「各看護単位に修了者が2人以上確保され、参加の必要がない」対象A 6% ・ 対象B 3%。
  10. 「eラーニング活用について」賛成かは、対象A 賛成60%。
  11. 「eラーニングに参加させることについて」可能かは、対象B 可能76%
  12. 「定期的なフォローアップ研修について」必要かは、必要 対象A 57% ・ 対象B 86%。
考察
  1. 実習を受け入れている養成所等(県内21校)で最も多いのが、看護系大学24施設(83%)、「進学課程(准→看コース)」13施設(45%)、他養成課程の異なる養成所を多く受け入れている状況であり、講習会の必要性を再確認できた。
  2. 講習会修了者の実習指導の活動状況は、「現在指導者として活動している」が72%、「職位・役割」では、師長・主任の職位についている47%、院内の委員会運営の役割についている49%であった。講習会受講は、看護者個人にとって、また看護部組織のキャリア形成に繋がっていた。
  3. 実習指導者数における講習会修了者の割合は、指導者のすべてが講習会を修了している施設は対象A 29%、対象B 27%と3割に満たないため、今後も講習会を継続していく必要がある。
  4. 対象Aの実習に対する考えや行動の変化については、「自信」「教員との連携」「評価について」「学生に対する姿勢」「学生の気持ち」「学生の特性理解」「病棟スタッフとの連携」「指導方法」の8因子が抽出された。講義全体を統合する重要な科目である「実習指導案作成演習」が実習に対する考えや行動変化に関係があるかについては、指導案を現場で作成しているが34%、「指導案作成は非常に活用できる・活用できる科目である」は42%のため、考えや行動変化との関係は不明である。講習会受講が大きく影響をしていると言える。
  5. 講習会の参加者が減少している要因は、「長期間職場を離れるため、勤務体制上参加が難しい」対象A90%・対象B90%、「現場が忙しいので参加したい(させたい)ができない」対象A51%・対象B65%、「eラーニング活用に賛成」対象A60%、「参加させることが可能」対象B76%より、講習会の集合研修40日間をeラーニングの活用で日数を削減し、受講しやすいプログラムとする方向を考える。
  6. 「定期的なフォローアップ研修が必要」については、対象A57%、対象B86%であり、今後フォローアップ研修会を開催し、実習課題の共有と課題改善に向けた支援を行う必要がある。
  7. 対象A・Bから、養成所及び看護系大学、高等学校専攻科の実習指導の課題や、今後の講習会への希望・意見が多く寄せられた。今後課題検討を行う必要がある。
結論

本調査から、修了者の活動状況、講習会の課題・効果、講習会の受講を困難にしている課題、養成所等の実習課題を考慮し、次年度の講習会の企画及び可能な支援を検討する。
1.平成31年度講習会にeラーニングを活用する。
2.平成31年度講習会修了者のフォローアップ研修会を企画・実施する。